Garu JP古典歌謡 / いろは歌

いろは歌

出典:いろは歌(伝・空海/平安時代)
色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず
いろは歌 ジャケット

ミュージックビデオ

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歌のものがたり

Story

時代背景

平安時代中期に成立したとされる手習い歌。仮名文字がひろまった時代に、すべての仮名を一度ずつ使う奇跡のような構成で詠まれ、文字の練習にも使われながら千年歌い継がれてきました。作者は空海と伝えられますが、確かなことはわかっていません。

作者の詩に込めた想い

込められているのは仏教の無常観——涅槃経の「諸行無常」の教えを大和言葉に写したとされます。咲く花も匂い立つ色も、必ず散る。その真理を嘆きとしてではなく、澄みきった諦観として詠んでいます。

歌詞にこめたもの

歌詞は「すべては移ろう」という真理を現代の実感に重ねました。散りゆくと知っているからこそ、今この一瞬を強く生きられる。無常を嘆くのではなく、無常だからこそ輝く「今」を受け入れて、有為の奥山を越えて本当の自分へ還ってゆく——再生の物語です。

歌詞

Lyrics

咲き誇る花も いつかは散りゆく

匂い立つ色も 風にさらわれて

この世界に生きる 誰ひとりとして

「常ならむ」もの 持ってはいない

それでも今日 有為の奥山を越えて

ひとつまた ひとつと

迷いの先へ 歩いてゆく

浅き夢は見じ もう揺らがない

酔いもせず まぼろしに惑わされない

散りぬるを 知っているからこそ

この一瞬を 強く生きてゆける

匂へど散る その色のままに

誰かと交わす 言葉も約束も

形あるものは いつか姿を変えて

それでも確かに ここにあった意味を

胸の奥に 刻んでゆこう

今日もまた 有為の奥山を越えて

ひとつまた ひとつと

本当の自分へ 還ってゆく

色は匂へど 散りぬるを

我が世誰ぞ 常ならむ

有為の奥山 今日越えて

浅き夢見じ 酔ひもせず

浅き夢は見じ もう惑わない

酔いもせず うつし世の幻に

散りぬるを 受け入れたその先で

この一瞬が 永遠になる

匂へど散る その色のままに

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