Garu JP百人一首 / 花の色は
小倉百人一首 第九番

花の色は

小野小町出典:『古今集』春下・113
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
花の色は ジャケット

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歌のものがたり

Story

時代背景

小野小町は平安前期・六歌仙のひとり。絶世の美女の代名詞として千年語り継がれるが、実像はほぼ謎で、残されたのは歌だけ。この歌は「花の色(桜)」と「わが身の美貌」、「ふる(雨が降る/時が経る)」「ながめ(長雨/物思い)」の二重三重の掛詞で編まれた、百人一首でも屈指の技巧歌である。

作者の詩に込めた想い

桜が長雨のうちに色あせるように、私の美しさも物思いにふけるうちに衰えてしまった——美と時間、老いへの嘆き。美の象徴とされた人自身が、美の儚さを誰より深く知っていた。

歌詞にこめたもの

原詩の「嘆き」を現代の主人公は「受容」で受け取り直す——返歌の構造である。雨の日に見つけた古い写真(現代の鏡)、選ばなかった道、十七の春。そして小町が言えなかった一言を、千年後の彼女が言う。「それでもいいと 今なら言える」「今日の私も きっと輝いている」。枯れてはめぐる花のように、美しさは終わるのではなく巡っていく。

歌詞

Lyrics

花の色は(小野小町・百人一首9番)/ Garu JP

Verse 1

降りやまない 春の雨

片づけかけた 部屋のすみで

色あせた写真に 手が止まる

桜の下で 笑ってる私

Pre-Chorus

あの日の私が まぶしすぎて

アルバムをそっと 閉じかけた

Chorus

花の色は うつりにけりな

いたづらに ながめせしまに

降るのは雨か 経るのは時か

夢中で走った 季節の向こう

気づけば花は 散り始めてた

Verse 2

なりたい自分を 信じて描いた

鏡の前の 十七の春

恋も夢も 全部欲しくて

眠るのさえ 惜しかった日々

Pre-Chorus

走り続けた 季節の外で

桜は何度 咲いたのだろう

Chorus 2

花の色は うつりにけりな

いたづらに ながめせしまに

選ばなかった 道の先にも

違う私が 笑っていたかな

雨の窓辺に 頬づえをつく

Bridge

遠い昔の 都のすみで

花の名で呼ばれた 人もまた

長雨の窓辺 頬づえをついて

過ぎゆく月日を 見つめていた

美しいものは 花と同じ

儚いからこそ 愛おしい

Breakdown

花の色は うつりにけりな いたづらに

わが身世にふる ながめせしまに

Chorus

花の色は うつりにけりな

いたづらに ながめせしまに

降るのは雨か 経るのは時か

夢中で走った 季節の向こう

気づけば花は 散り始めてた

Verse 3

雨上がりの 窓を開ければ

濡れた花びら 光っている

散った桜は 土に還り

また春が来れば 花になる

Chorus

花の色は うつりにけりな

いたづらに ながめせしまに

降るのは雨か 経るのは時か

夢中で走った

Final Chorus

花の色は うつりにけりな

それでもいいと 今なら言える

降っては晴れる 雨のように

枯れてはめぐる 花のように

今日の私も きっと輝いている

Outro

ながめせしまに……

ながめせしまに……

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