Garu JP百人一首 / 瀬をはやみ
小倉百人一首 第七十七番

瀬をはやみ

崇徳院出典:『詞花集』恋上・229
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ
瀬をはやみ ジャケット

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歌のものがたり

Story

時代背景

崇徳院は保元の乱(1156年)に敗れて讃岐へ流され、都への帰還を願いながら叶わぬまま崩御した悲劇の帝。死後は日本三大怨霊に数えられるほど、その無念は語り継がれた。落語「崇徳院」の題材でもあり、一枚札「せ」としてかるた競技者に最もよく知られる歌のひとつ。

作者の詩に込めた想い

川の流れが岩で二つに裂かれても、必ず末には一つになる——「われても末に 逢はむとぞ思ふ」は、引き裂かれた恋人への、あるいは引き裂かれた自らの運命への、絶対にあきらめないという意志の宣言である。そして本人は、誰とも再会できないまま海の向こうで生涯を終えた。

歌詞にこめたもの

叶わなかった約束の歌が、千年を流れて今も残っている——だから本作では、崇徳院が果たせなかった再会を、現代の二人が果たす(返歌の構造)。原詩の「逢はむとぞ思ふ」(意志)がラスサビで「逢えたから」(成就)に変わる瞬間が、この曲の核心である。青春パンクの直球さを選んだのは、「われても末に逢はむ」の一途さが、理屈抜きで叫ぶ音楽と同じ体温だから。

歌詞

Lyrics

瀬をはやみ(崇徳院・百人一首77番)/ Garu JP

Verse 1

土手のさくらが 散りきった頃

君は遠くの 町へ行くと言った

川面を見つめて 黙り込む君に

「見てごらん」と 指をさした

Pre-Chorus

岩にぶつかって 二つに分かれた

流れがまた ひとつになる

Chorus

瀬をはやみ 岩にせかるる

滝川の水は 止められない

引き裂かれても 別々の道でも

流れの先で また会える

われても末に 逢はむとぞ思ふ

Verse 2

知らない街の 人混みの中

流されそうな 夜もあった

ポケットの中の 古い写真

あの日の川が 背中を押した

Pre-Chorus

遠く離れた 空の下でも

同じ海へと 流れてる

Chorus 2

瀬をはやみ 岩にせかるる

滝川の水は 止められない

早さも道も 違っていても

目指す海は ひとつだから

われても末に 逢はむとぞ思ふ

Bridge

遠い昔に 海の向こうへ

流された人が いたという

帰りたい都に 帰れないまま

それでも「逢おう」と 歌に刻んだ

叶わなかった 約束が

時の川をくだり 今も光る

Breakdown

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の

われても末に 逢はむとぞ思ふ

Chorus

瀬をはやみ 岩にせかるる

滝川の水は 止められない

駆けてくる足音 振り向く前に

名前を呼ばれた あの日の声で

われても末に 逢はむとぞ思ふ

Final Chorus

瀬をはやみ 岩にせかるる

ふたつの流れが いま重なる

君の右手と 僕の左手

われても末に 逢えたから

今日から先は ひとつの川

Outro

逢はむとぞ思ふ……

逢はむとぞ思ふ……

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